外輪の軌道は球面で、その曲率中心が軸受中心と一致しています。そのため、内輪、球、保持器は軸受中心周りで自由に回転でき、調心性を持っています。軸とハウジングのセンタリングが難しく、軸がたわみやすい伝動軸などの用途に適しています。接触角が小さいため、軸方向の負荷能力も小さくなります。一般にはプレス製保持器が使用されます。

セルフアライニングボールベアリングの許容調心角は、通常の負荷条件下で約0.07～0.12ラジアン（4-7度）です。軸受周りの関連する取付寸法によっては、この調心角度に達しない特殊なケースもありますので、ご注意ください。